大阪市の天王寺駅から堺市にかけて、阪堺線という路線があります。
ここで走っている路面電車は、日本最古の車両で、阪堺電車161形といいます。
たしか昭和3年制であったと思います。
昭和3年制ですよ。
凄くないですか?
地元の人達は
電車が出発するときにベルが鳴るので
「チンチン電車」とか「チン電」とかいう名で呼んでいます。
電車が走り出すときに「ウーン」と唸りを上げるかのようなモーター音を出すのが特徴です。
昭和初期の大阪の写真に、当時のこの電車が写ってました。
とっくの昔に博物館入りしていてもおかしくはない電車が、今だに走ってるんです。
最近では、この車両の老朽化が激しくなっており、補修を行わないと運転を継続できないという事態に陥ったためにクラウドファンディングが行われました。
そしてその結果、地元の人達から多くの寄付が集まり、見事に復活を果たしたのが、この車両です。
この電車には冷房がついていないので、夏季は運用していませんが、それ以外は通常運用しています。
いつまでも走り続けてくれ、チンチン電車。