このレトロな建物は、何だかわかりますか?
「重要文化財」ではありません。
「変電所」です。
一般的な、電気の流れとしては
発電所で電気を発生させる
高圧の電気を鉄塔などを使用して各地域まで送電する
各地域にある、変電所で、その高圧の電気を一定の電圧まで下げて送電する。
各家庭には、さらに、電柱についている変圧器で100vまで下げて送電する
といった感じになります。
つまり変電所の役目は、電圧を下げることなのです。
この建物が建設されたのは、1911(明治44)年です。
大阪にある、阪堺電気軌道の変電所として開設されました。
現在も現役で、南海電車高野線や阪堺電軌に電力を送っているそうです。
明治時代に建設された建物が、令和時代にも残っています。
普通、一般住宅やビルなどは、老朽化してくれば取り壊して、新しい建物を作ります。
しかし、この建物は明治時代から、時間が止まったかのようになっています。
「この建物の耐用年数は、一体何年なんだろう?」
「レンガ作りの建物は、無限なんだろうか?」
と、いろいろと考えてしまいます。
こんな絵になる変電所は、おそらく他には、ないでしょう。